生成AIに財務データを入力させてみたら・・・

私が行っている研修メニューの中に財務分析があり、自社及び競合他社の財務
データを6年分時系列分析して、自社の財務上の強み弱みを抽出して、
戦略立案や経営計画策定に役立ててもらっています。

これにより、受講者の皆さんには、成長性や収益性、安全性等の財務上の課題を
認識してもらっていますが、中には、事業部長クラスの方で、自部門の業績は
自分達が伸ばしてきたのに、会社としては、競合他社に比べ大きく劣後していた
のを知って、愕然としていた方がいるくらい、時としてインパクトがあるものに
なったりします。

その財務分析を初心者の方でも出来るように、事前にデータ入力をして、準備
しているのですが、今までは、協力会社等にお願いして準備していました。

それを、今回生成AIを使って、どこまで自動で出来るか試してみました。

すると、いくつかの点で驚きのパフォーマンスを発揮してくれましたので、
紹介します。
生成AIがどんなことができるのかよく分かって頂けると思います。
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元の財務データは、だいたい各社の有価証券報告書からピックアップし、
大半が「経理の状況」から拾えるのですが、従業員数等そこには無い情報もあり、
探す必要が出て来ますが、今回の生成AI(Claude Cowork)は、意外にも
以下のことをやってくれました。

1.年度更新作業
・前年度のExcelファイルを読ませて、2列分データを動かし、年度更新を行うもの
・うっかりこちらで年度更新の準備作業を行う前のデータを渡したのですが、自動で
やってくれました。

2.期中平均の再計算
・ROEの計算等でバランスシートの期中平均を使う場合があるのですが、
その初年度は、前年のものがないので、計算式ではなく、直接データ入力が必要なの
ですが、それを自動でやってくれました。

3.四捨五入と切り捨ての調整
・検算用に計算式を入れてあるセルがあるのですが、財務データは基本切り捨てで、
四捨五入とデータが合わなくなることがあるのですが、計算式に+/-1を加えて財務データと
合わせることまでやってくれました。

4.有利子負債等自分で調べ物が必要なデータの入力
・有価証券報告書には、有利子負債の総額は載っていないのですが、Excelの計算式からその
元データをpdfファイル150ページ分の中から見つけて、年度更新してくれました。

5.グラフの調整
・会社側で何らかのセグメント変更などがあると、年度更新作業が非常に面倒になるのですが、
それも難なくやってくれました。
データだけではなく、グラフも直してくれました。

6.その他
・そのほか細々としたこと、いろいろ

ということで、チャットでやり取りをしながらトータル1時間ほど掛ったのですが、
従来から他社に入力を依頼した場合でも、当方での事後チェックやこちらでの修正が
必要な項目まで、確認をしながら、ほぼ自動でやってくれたのです。
この結果には、大変感心しました。

これなら、他社に頼まず、生成AIに財務データの入力が依頼できる、ということが
分かりました!

すごいですね、生成AI。
単にデータを探して入力するだけでなく、合っているかどうかの確認や、
間違っていたらやり直しをする修正力も付いていました。
そして、依頼者に確認を取りながら、その意向を汲み取りながら、
正確に仕事をやり遂げるのです。

ただ、この作業で、だいたい$30分のトークンを使いましたので、
けっこうお金が掛かることも合わせて分かりました。

 

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